こんにちは。
オークです。

前回の予告のとおり、
接地時間の読み方について、
あやたさんとふらっとさんに登場いただきます。
(了解してもらいました。ありがとうございます。)



閾値走のデータを使わせてもらいます。

あやたさんはこちらのエントリー(2017/05/31)より最速のデータ

ふらっとさんはこちらのエントリー(2017/06/09)より


ガーミンのデータと、そこから算出した接地歩幅を並べてみます。
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接地歩幅計算式
[ストライド] x [接地時間] x [ピッチ] / 60
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あやたさん
ペース:4'05/km
ピッチ:208spm
ストライド:1.19m
接地歩幅:0.913m

ふらっとさん
ペース:3'42min/km
ピッチ:186spm
ストライド:1.45m
接地歩幅:0.925m


接地歩幅を比較すると、
はほぼ同じであることが分かります。

ピッチはあやたさんが20spm速い。
ところが、
ペースはふらっとさんがキロ23秒速い。
ふらっとさんのストライドが26cm長いため、
ペースに差がついています。


ふらっとさんを目標とすると、
跳んでいる間に進む距離が、
あやたさんの伸びしろだと考えられます。


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参考情報として、
日本人選手とケニア人選手を比較する論文も参照してみます。
ケニア人長距離選手の生理学的・バイオメカニクス的特徴の究明(PDFファイル) 
(用語は、このブログで使っている用語にそろえました)

選手の平均身長は、およそ170㎝
10000m レースペースでデータを取っています。

日本人 ケニア人
ペース  2'44m/km  2'43m/km
ピッチ  204spm 194spm
ストライド 1.79m 1.91m
接地歩幅 0.88m 0.95m

(測定方法が違うので、値にも多少の違いがある可能性はありますが、)
接地歩幅については、あやたさん、ふらっとさんの値と大差ありません。

あやたさん、ふらっとさん共に接地歩幅は充分。
したがって、脚は十分に動いていると考えてよさそうです。


ただ、ストライドについては接地歩幅のほぼ倍の値となっており、
こちらについては大差をつけられてしまっています。


ふらっとさんについては、このストライドと、ピッチについても伸びしろがあるように思います。
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再び、あやたさんについて。

脚は前後に大きく動いていますが、
その割りに推進力が弱い。

地面にあわせたスピードで脚を動かしてはいるが、
地面を押すだけの力は出せておらず、
空回りのような状態になっていると思われます。
(さらに速く走ることを考えての相対的な意味ですので誤解なきよう。)


ここからどのように走力を上げるか?考えてみます。
走る姿を見たことが無いので、以下推測に基づいて書きます。
外れていたらゴメンナサイ。



先ず、この速いピッチのままでフォームを変えるのは厳しいと思います。
ピッチは落として余裕の出たところで、
ストライドを伸ばすことを試みるのが良いように思います。



股関節の前後の動きは充分に大きいので、
ここに力強い推進力を追加したいです。

今は、足先の動きへの意識が強く、
足を前に戻す際に地面の近くを通すように
走っているのではないでしょうか?

前に戻す時の意識を変えてみてください。

全体としては、
ピッチを落としたことで少しゆったりとした動きになりますが、
脚を前に戻す動きだけは大きく鋭く力強く。
少しメリハリを付けた動きにします。

前に戻す脚の動きを大きく鋭く力強くすることによって、
強い推進力が得られます。

意識は膝と股関節におきます。

前の脚が着地したらすかさず、
後ろ脚の膝を鋭く前に突き出すようにします。

力強い動きのために、
接地している脚はしっかりと踏ん張って支えにします。
(接地している側の脚も動きつつの踏ん張りです。)

膝を動かす方向は前方。
腿上げのような膝を上げる動きにはしません。

脚が、数字の4の形になるよう意識します。

 
DSC_2050~2


今と同じ速度で走るなら、
接地時間を短くする必要はありません。
速度が上がれば接地時間は短くなります。



・楽に走れているか?
・ストライドが伸びているか?
といったポイントを見て、うまくいっているか判断してください。




お読みいただきありがとうございます。

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