こんにちは。
オークです。


前回、体重の乗り切るタイミングが遅いことを課題に挙げました。

遅いと何が悪いのでしょう?

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上の図は、真下に着地した脚が地面を押していく様
下の図は、前に着地した脚が地面を押していく様


下の図のさらに下方、
横向き両矢印で示された範囲。
前に着地した足が体の真下に戻ってくるまでの範囲。
ここを脚が動く間は、
体の前進を止めようとする力が生じてしまいます。
言い換えると、軽くブレーキをかけているような状態。
(仮に前で脚を突っ張ったとすると、フルブレーキになります)


足が真下に来て、
体重が乗り切ってから以降が加速になります。

これに対し、
真下への着地の上の図では、
着地後直ぐに加速に入れます。

真下に着地すると、
足が接地している期間のほぼ全てを加速に使えます。
これに対して前に着地すると、
前半はブレーキで後半が加速。
効率が違って来ます。

画像で確認します。
Screenshot_2017-07-30-16-17-45
中断の参考人
3コマ目で加速準備が整って、
4コマ目から加速に入っています。

それに対して、
女子選手は5コマ目までに加速が始まっていません。


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他にもデメリットが生じています。

sketch-1501400875569

上の緑の矢印は、
真下着地の時に脚にかかる力のベクトル。

下の赤い矢印は、
前に着地した時に足にかかる力のベクトル。

赤の矢印が進行方向と逆に傾いていて、
傾き分はブレーキ成分の力を発生させています。

緑は落下を止めるための力。
赤は、さらにブレーキの力も加わりますので、
より強い力となります。
赤の矢印の大きさはこれを示しています。


前方への着地では、
この大きな力を脚で受け止めることになりますので、
脚の筋肉への負荷も大きくなります。


前方に伸ばし気味で着地した脚を、
曲げながら体の真下に戻します。
(着地衝撃で曲げられてしまう要素がありますが、
それだけでは足りません。
図を見ていただくと分かるかと思いますが、
脚を曲げてあげないと、
脚が体の下に入って来れません。)
この時、筋肉は伸張性収縮(エキセントリック収縮)
をすることになります。
これは、負荷が大きくトレーニング効果が大きいと言われる動き。
筋持久力的にはマイナス要素です。


強い力に耐えるために脚の曲げは控えめにする必要があり、
これはストライドを小さくする要因になります。


強い力に耐える間は細かな調節が難しく、
無駄の多いフォームになります。





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着地の課題はどのように解決すれば良いでしょう?

着地に課題のある女性ランナーの動画を紹介しておきます。



ほらちがう

2分55秒
「ほらっ、ちがう」

この辺りから着地を改善する練習。





肩を支える

3分44秒
「肩で支えますから~」
金コーチのトレーニングメニューの定番





肩を支えてくれる金コーチが近くにいない人はどうすれば良い?

続きます。



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